西荻ナビ(http://www.nishiogi-navi.com/)という西荻窪の情報サイトのタイトルイラストレーション。

 



昔の飛脚の体に刺青が入っているのは、もしどこかで死んだときに、これはどこそこの誰だとわかるように入れていたというのを読んだことがあります。刺青というのは一生ものだから、もしもいれるとしたらせめて自分で彫りたいという気もします(実際に入れたいとはおもいませんが)。ただ、僕の場合気が変わることが多いので、すぐにその絵柄に飽きてしまうか、変えたくなるのが関の山なのです。

この絵のような刺青ではなく、ほんの少しのタトゥーを入れている外国人の女性が彫っているときに泣き叫んでいるのを何かのテレビでみたことがあるのですが、自分で入れると決めたら泣き叫ぶのはみっともない。いや、それもその女性の楽しみのうちなのかな。刺青を入れるという行為は、どこか性的な快感にもつながるのかもしれない。

話は変わるけど、走っている人間の絵を描くのははむずかしいイラストレーションのひとつです。
 



僕は映画好き、というほど映画好きではないのですが、一度惚れ込むとその監督の映画は全て見るほどはまります。

黒澤明、アルフレッド?ヒッチコック、三谷幸喜、チャップリン、男はつらいよシリーズはほとんど全て、しかも繰り返し見た。

日大芸術学部時代、授業のあとに安西水丸師にお酒をご馳走になる会があり、はじめは本田まさゆきを仲間に入れて三人でひと月に一回くらい。いつも僕がいじられ役のボケで先生がツッコミを入れて、本田が先生の側から笑う、という役割分担。会場は江古田にあった唐変木で今は残念なことに無くなった。

僕がボケ、というのも、あまりにも悪気なく先生にうっかりすればかなり失礼なことを言うのがなかなかツボだったようで、それを面白がってツッコミやさまざまな口撃で酒の肴にされることになる。

例えば映画の話になったとき、僕が当時知ったばかりのヒッチコックのことを先生に話そうと思って、(先生、ヒッチコックって知ってますか?)と今考えれば相当愚かなことを言うと先生はニヤリと本田を見て(おい本田今の聞いた?)と、(僕このあとI(某大物写真家)と飲むから、この話をするよ。)となる。こういうときに無知な僕はきょとんとしていたはずだ。

この会は卒業するまで続いて、女性ゲストを毎回呼ぶようになったり、あるときは先生を囲む盛大な飲み会を行うが、最終的には先生と本田と三人で反省会となり、あいつはこうだった、と毒舌会の肴にして終わる。あるときはゲストの女性が先生に感激して泣いてしまうこともあり、「あれには困った、なんてことするのだ」と先生に僕たちのゲスト選択眼を散々にこきおろされたりした(これも笑いながらでした)が、僕たちにすれば先生にウケたから良しなのだ。つまり中途半端に美女が来て大人しく当たり障りない話をしたり、色々詳しいようなことよりは、変わった子が変なことを言うほうがよほどウケるのだ。(本田のほうがそういうことが分かっていた)

こういう恵まれた学生時代があったから、僕たち二人は並大抵の芸術家やクリエイターに出くわしてもまったく物怖じしないしビクともしないようになり、こういうところが生意気だから仲間が増えたり引き立てられたりしないのかな、とも思うのだが、やっぱり映画の話なども沢山聞けて、本当に運がいい青春時代だったのでした。
 




2013年の9月に本田まさゆきは歌人の枡野浩一さんと芸人コンビ「詩人歌人」を結成した。僕はこのことについて本田から相談を受けると即決で快諾した。「詩人歌人」という名前も最高だと思う。それ以降しばらくの間僕は詩人歌人の活動については無関心を通していた。本田にとっても、あたらしい可能性を見出すにあたっては、これまで続けていた「デザインコンビ」に縛られては自由な動きや考えが出ないだろうとも思っていたし、16年も行動をともにしてきた中で、30歳になるまでの10年近くの間はほとんど僕のわがままや思い付きによって本田に苦労をかけ続けてきた自覚があり、お互いがここで別行動を進めていく(30代に入ってからはある程度別行動であったが)ことがいいだろうと考えたからだ。



30歳頃までは、お互いの友人はすべて紹介し、飲み会も同席、同じ女性と遊び、食事も一緒、どの作品も常に意見しあうという具合だった。僕を訪ねて来てくれた女性を本田に追い返させる、ということさえあった。本気で本田と目黒は同性愛者だと思っていたと言われることもある。安西水丸師の夫人のますみさんからも、先生の没後にはじめて「ちがった趣味なのかと思っていたわ」と学生時代先生に紹介いただいてから15年も経った今言われる次第である。



「詩人歌人」結成の時期の頃、学生時代にデザイン制作事務所「デザインコンビ」を結成して16年になる本田まさゆきと事務所兼自宅にしていた西荻窪のテラスハウスを引き払い、各自で生活の拠点を別々に移しつつ事業はこれまで通り継続するということを決めた。



最近は本田とは月に一度飲みに行くか行かないかだし、飲みに行く街も、友人もなにもかもお互いに変わっている。飲んでも近況報告と仕事の打ち合わせで小一時間程度で解散となる。



詩人歌人の相方「枡野浩一」さんと初めてお酒をご一緒したのは結成から一年も経った2014年の夏である。枡野さんが安西水丸師を好きだとのことで、先生を偲んで開かれた個展のパーティーに同席していただいたときも、その場の多くの人が枡野さんを認識していたし、文化人の知人やファンらしき方もいた。改めて本田はすごい人とコンビを組んだのだな、と思った。



最近は一人のファンとして詩人歌人のライブに足を運ぶことも多いのだが、毎回広がりを見せていて、次はどんなイベントになるのかととてもスリリングだ。



割と身近でみることのできる立場から「詩人歌人」のことを少しだけしかも曖昧に話すと、自ら身を滅ぼす文豪のようにナーバスな一面があり、人を射抜くような神通力とも言える鋭い視線をもつ天才である枡野さんを相手に、千変万化でつかみどころのない変人(奇人?)本田まさゆきが隠し持つ自我の塊(時として凄まじい爆発力がある。良くも悪くも。)がどのようにからみついていくのか、化学反応を起こすのかというショーを、僕は三つくらい離れたカウンターの席から、横目でジャックダニエルでもなめながら眺めていたらさぞや酔えるだろうなあ、と思っている。



そして僕も遅れをとらぬよう、必死で描いている。




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これは西荻窪にある同一のお店です。僕の好きな席から良く見える光景(を参考に。実物はちょっと違う)。

同じ構図で何度描いても飽きないです。この二枚以外にももう一枚描いたのですが、それはまた後ほどアップしようと思います。

ここのおつまみで一番好きなのはいわしコロッケで、コロッケにいわしが丸々入り、たっぷりとタルタルソースがかかっています。

このおじさんは特にモデルを設定せず描きましたが、西荻の喫茶店の店員さんによると、

「このおじさん知ってる。」

おじさんを見てお店がわかったとのこと。店名、描いちゃってますが。


上の絵は西荻ナビのお仕事で描いたもので

「あなたを西荻の戎で見かけたのは秋のはじめの頃でした。ようやくビールをうまいと思えたあの夏の思い出も今はもう昔のこと」

という文を添えました。

僕はビールがずっと苦手で、ようやく近年一杯目がおいしいなと思えるようになったのですが、それが暑い夏に汗をだらだらと流しながら飲んだ冷たいビールで、そのときに一緒にいた(そしてなにかあった)女性を秋口に見かけたという、そのときにはもう赤の他人のような目で眺める(もしくは目をそらす)しかなかったという淡く切ない思い出を書いた(つもり)なのですが、これはもちろんフィクション(?)であって、ビールを(おいしく)飲めるようになったというのが本当です。

こういったことは西荻窪界隈をはじめとして飲み屋街ではしばしばあることではないでしょうか。

人間のあんなことやこんなことに興味津々の下世話な僕の下手なたわごとでした。








イラストレーターはイラストレーションマップの制作案件には何度か出くわすものだと思う。そのときにがちがちに硬くなってしまうか、または自由気ままに感覚にしたがって描くか、イラストレーターにとって悩ましい岐路に立たされる。

僕の場合、がちがちになって描いたものを後で見るのはつらいし、だからといってクライアントの意図しない別世界のようなマップになってしまうのもしのびない。ということで、自分の線を殺さないように注意深く構図を組み立てて行き、線、配色も情報伝達デザインに沿って制作し(つまり見やすくということです)、そのうえで自分らしいと思える表現をするように心がけています。

情報伝達デザインといえば、僕の卒業した大学の専攻コースはコミュニケーションデザインというもので、教授たちはみな結構難しい話をしていて、僕は結局最後までコミュニケーションデザインの意味がよくわからなかったということになります。

なぜ良くわからなかったのか、という理由についてはまたの機会に描きたいとおもいますが、大きくは仕事としてのデザインの意味をもっと職業として割り切った説明をしてくれればいいのに、そこにアートだとか、哲学、はたまた科学との融合であるとか、そういったものを混ぜて語るものだから僕のような純潔の学生はとくに真に受けてしまい、10年以上も世間の風雨にさらされてようやく気づくということにあいなった訳です。

 


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▲あかね書房より絵本「あれたべたい」2016年6月刊行 ぶん 枡野浩一(歌人) え 目黒雅也
●剣道六段(新渡戸文化学園剣道講師)
●日大芸術学部にて安西水丸氏に師事
●日大芸術学部学部奨励賞
●イラストレーションヨコハマコンペ
1999、2000入選
●SAPPORO BEER TOKIO HOT 100 AWARD
ポスターデザイングランプリ
●誌とファンタジー公募入選
●13回TIS公募入選
●小学館文庫「洞窟オジさん」装丁

☆主な取引先☆
リットーミュージック/あかね書房/小学館/ソニーミュージック/中央公論社/実業之日本社/マキノ出版/NHK/JR東日本/ホリプロ/シンコミュージック/大京/大泉村/エイ出版社/ソニーマガジンズ/プレアデスセンター/ニューズ出版/ビレッジレス ナレッジフォア/日本デキシー/日経BP/兵庫県満願寺/新渡戸文化学園/杉並区教育委員会/ハクデザイン/森田デザインプロダクション/ノーブルウェブ/新潮社/山と渓谷社/エディトルームカノン/マックスライン/ など

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